関東地方の小学校受験は、来週行われるお茶の水小の試験が終われば、一部の学校を除きほぼ試験が概ね終わることとなります。
この時期気になるのが補欠合格の行方ですね。
補欠合格は、予め補欠合格の通知をもらっていた方が合格になるケースと、突然連絡が来るケースの2つのパターンがあります。
この補欠合格は合格者の辞退があって初めて動く可能性がありますが、辞退があったとしても、学校側は通常予め多めに見積もって合格者を出しているので、すぐに通知がくるわけではありません。
学校が想定した人数より辞退があって、初めて補欠合格者に連絡がいくこととなります。
10月の神奈川の補欠合格は、11月の東京の試験結果によって、徐々に動き始め、10月上旬の東京の補欠合格は、後発の試験結果によって、動いていくこととなります。
また、辞退の連絡があったからといって、すぐに学校が補欠合格者に連絡するとも限りません。
なぜなら、辞退の連絡は最初に電話で行われますが、悪意をもった第三者が受験者の情報を持っていれば、辞退の連絡をしてしまう可能性もゼロではないからです。
このため、学校側は、電話口で厳重に本人確認をした後に、正式に辞退届を依頼するのが通常です。
辞退届の往復の時間だけ補欠合格者への連絡が遅れることとなりますので、通常は後発の合格発表があった日から一定期間後にようやく補欠合格者に連絡が行くはずです。
辞退者が通知を受け取って即日返送するかどうかもわかりませんので、その分だけ遅れます。また、補欠合格者が既に合格校がある場合、更に辞退の連絡をすることとなるので、ここでまた時間を要します。
この流れは複数回繰り返されることもあり、その分だけ後にずれこんでいきます。
東京では、11月下旬に学芸大学附属小学校4校と慶應横浜初等部の合格発表が同時期に行われますが、この人数は相当の人数となります。
また、迷っている場合など、一定期間、保護者会や制服採寸など、区切りのタイミングまで様々な要因で合格の権利をキープしている方もいるでしょう。更に少数ですが抽選に通過した幸運なお茶の水の合格者も影響を与えます。
これらの合格に伴う辞退手続完了と補欠合格繰上が行われるのは、まず12月になりますから、まさに今、最後の大きな山が動きつつあります。
このため、補欠合格の連鎖が起こる可能性はまだまだ十分あり得ます。
少なくとも12月中、場合によっては年明けまで、多くの学校にチャンスがあると思われます。